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中国製品の布棺を・・・。

コスト削減を検証する。

近年、葬儀でよく見かける布を貼った、いわゆる「布棺」のほとんどが中国から輸入された製品です。

遠目に一見すると、清楚なものや華やかなものなど様々であり、高級感のあるものも多く見かけます。

個人的な感想ですが、実際に手に取り触れてみると「やっぱり・・・」という残念な気持ちになってしまったのは
正直な感想です。

それでも、同等の製品を日本で作れば3倍くらいの価格になるのではないかとも感じました。
やはり人件費の安い中国だからできるのだと。

そこで、私共NPOが製造している「日本製ひつぎ」は、日本人としてのアイデンティティーの問題であり、
それ以上又それ以下の事由ではありませんが、中国製品には技術的に見習う面が多々あると思い検証してみることにしました。

90%以上が中国製の中の主流が白い布を貼った「布棺」です。

どこの葬儀社も主に使っている「布棺」です。

見たことあると思います。

その白い布を剥いでみました。

ちょっと見にくいので拡大してみました。

ベニヤ板です。それも、薄い。

白い布を貼るので仕上げも雑ですね。

ちょっと破ってみました・・・。

破損してたとしても布を貼ればわかりません。

ここにもコスト削減の理由があるのですね。

しかし、最後の旅立ちにベニヤってそれも中国製。

色々調べてみると、

中国製の桐の棺。

桐の棺も、桐材を薄くスライスした部材をベニヤ板の棺に貼ってるようです。

それと、中国製の漆塗棺。

これは、当然、本漆ではなく漆風の塗料を塗布したものです。

漆を何度も重ね塗りして出来る棺や桐の無垢材の棺の値段では無理な金額です。

送る人、送られる人の価値観でしょうが、せめて最後の旅立ちは日本製のひつぎで旅立ちたいもんですね。

今回コスト削減の検証を行って、安い人件費に加え安い材料・材質を使ってのコストダウン。

見習わないといけな部分とやはり日本製へのこだわりが明確になりました。

私たちNPO日本製ひつぎの会ではより低価格な日本製ひつぎの開発や新デザインのひつぎも今後製造していきます。


日本製ひつぎ「沙羅」と「正覚」です。